こんにちは
ティーチングスタッフ 豊田です
前記の 『 ローポイント 』 に続き
今回は 『 アタックアングル 』 について書きます。
この二つの指標には関連性がありますので、豊田は、ワンセットで見るようにしています。
以前、ローポイントは巨大分度器に例えましたが、
アタックアングルの説明は
誰も乗っていないけど、大きく円弧を描いて揺れている
ひとり乗りのブランコの椅子で例えてみましょう。
そのブランコの椅子がクラブのヘッドだとして、
椅子のローポイントの手前に大きなボールを置き
ボールヒットさせた時
椅子はボールに対して
上から下に向かいながら ( 最下点に向かいながら ) 当たることになります。
一般的に、ダウンブローと言われる状態で
Trackman 4 では、アタックアングルが 『 マイナス 』 表記になります。
今度は
ブランコの椅子のローポイント後に大きなボールを置き、
ボールヒットさせた時
椅子はボールに対して
下から上に向かいながら当たることになります。
一般的に、アッパーブローと言われる状態です。
Trackman 4 では、アタックアングルが 『 プラス ( マイナスが付かない正の数 ) 』 表記になります。
もし、ボールに対して椅子が完全に水平に動いて当たれば
アタックアングルは 『 0.0 』 と表示されます。
道路を走っているトラックが、同じグランドレベルにある
ガードレールと正面衝突する構図と同じです。
何となく、 『 0.0 』 は良いことのように思えるかもしれませんが、違います!
実際には、ドライバーショットでは 『 プラス ( マイナスが付かない正の数 ) 』 表記
アイアンショットでは 『 マイナス 』 表記であることが
飛距離や方向性にとってむ、大変重要な要素になります。
『 ローポイント 』 の解説と重なる部分もありますが、
ローポイントが 『 B 』 表記であれば、
ヘッドは最下点到達後の上昇に転じている状態でボールヒットされるので、
アッパーブローになり、アタックアングルは 『 プラス ( マイナスが付かない正の数 ) 』
ローポイントが 『 A 』 表記であれば、
ダウンブローになり、アタックアングルは 『 マイナス 』、
という関係が普通のスイングであれば起こるのです。
ドライバーにおいてアタックアングルがマイナスだったプレーヤーが
プラスに転じると起こる、Trackman 4 の数値的特徴としては、
・ バックスピン量が減る
・ スピンロフトが減る
・ ダイナミックロフトが増える
・ 打出し角、最高到達点、滞空時間、着地角は
プレーヤーの他の要素に影響されることはありますが、 概ね数字が大きくなる傾向になると思います、
ダウンブローは
逆のことが起こると考えていただいてよいでしょう。
ドライバーのバックスピン量が多い原因を知りたい会員さんが多い
と、オーナーから聞いておりますが、
まずは、アタックアングルから見ていただくことをお勧めします!
じぁ、ドライバーならアッパーブローね
アタックアングルが大きければ大きいほどいいのね
45° が一番飛ぶとか聞いたことあるけど、そういうことか
ティーアップを異常に高くして、おりゃゃゃゃぁぁぁぁ~っ
というと、それは違うわけで
やはり、適正値があります。
この適正値は、プレーヤーが打つ球のボールの
ボール初速、バックスピン量、打出し角などと関係がありますが、
参考値としてご覧になっていただきたいのは、トラックマンが発表している平均値です。
【 USPGA TOUR 】
ドライバー = -1.0 度
6番アイアン = -4.1 度
【 USLPGA TOUR 】
ドライバー = +2.0 度
6番アイアン = -2.3 度
目指すは、LPGA 選手の平均値になるかと思います。
クラブスピードにもよるのですが
ドライバーのアタックアングルは
上級者ほど小さい数字になっていく
という傾向が一般的にはあります。
面白いのは、USPGA 選手の平均値ですね
ドライバーなのに、ダウンブローで打っているという現実です。
次回の、アタックアングルの話2 で
取り上げてみたいと思います!
さて最後に、豊田は子供の頃に公園にて
ブランコで、自己最大値の座り漕ぎをして
最高到達点で手を放して離陸というか、離椅子して
放物線を描きながら着地して遊んでいました。
ある日、着地に失敗し足がもつれて地面に倒れた時
危険を察知して、とっさに後ろを振り向くと、
自分の頭に向かって、無人の椅子が迫り来る映像が…
その時見えた椅子はアッパーブロー
最下点を結構過ぎていたなぁ~
それで自分の頭には当たらなかったなぁ~
セーフっ
という記憶があります笑
ブランコのチェーン的なものを握っていた時に
なぜか、手のひらに汗をかきやすかった気がします
手に着いた、錆びたような鉄の匂いが懐かしいですな
では、また